2010年12月25日

”あいさつ”から学ぶコミュニケーション


「おはようございます。」、「行ってきます。」
「こんにちは。」
「ただいま。」、「いただきます。」
「ごちそうさまでした。」「おやすみなさい」
 
上記は当たり前の最低限度の”あいさつ”ですが、
この当たり前の”あいさつ”ですが親子間に欠けていませんか?
欠けていれば大変なことです。

欠けているという場合には
まず大人からしっかりした言葉遣いであいさつをしてみてください。

大人が子どもたちの朝夕のあいさつに
いいかげんに答えるだけの習慣をつくっているとすれば、
大人が気の向いた時に学校の様子などを聞いても、
子どもたちは面倒くさがって受け流すだけになってしまうでしょう。
子どもたちは大人の言動をつねに観察し、真似るものなのです。

”あいさつ”という意思伝達の入り口から
大人と子ども間
特に親子間の言葉のコミュニケーションを通して
”心”のコミュニケーションを大切に育むと
子どもたちも、学校での出来事や様子について
いろいろ話してくれるようになるでしょう。

大人の姿勢ひとつで、子どもの素直な気持ちも育つと
信じています。。

2010年12月18日

”にんじん作戦”

当たり前のことですが、子どもたちも一人の人間です。
一人の人間として、誠実に向き合っていかなかればなりません。

だから、いい加減なことはできません。
自分が人からされたら嫌だなと思うことは、
子どもに対してなるべくしないほうが良いでしょう。

例えば、保護者のみなさんも子どもの頃にこんな経験をしたことありませんか?


「テストで○○点以上取れたら、ゲームソフトを買ってあげる」というような約束を。

ご褒美のために頑張ったのにも関わらず
ご褒美をせがんだら、

親「あれっ・・・そんな約束したかな?」 「自分のためになったんだから、いいでしょっ」
子「・・・(涙)(怒)」ということが。

「これを達成したら、あれをあげる」というような”ご褒美”の約束をした場合
必ず約束を破らないよう気をつけましょう。

自分にとっては、子どもとの約束など何気ないもののように思えても、
子どもにとっては、親と交わした大切な約束です。

信頼を裏切らないようにするのは、相手が子どもであれ大人であれ同じことです。
保護者のみなさんや我々塾講師も然りです。

それに、いつもいつも”にんじん作戦”を使っていたら
ご褒美のためにしか頑張れなくなってしまうので
使うときは”ここぞ”という時にとっておきましょう。

受験生がいるご家庭では
あと一月もすると、まさに”ここぞ”という”時”が迫ってきます。


”にんじん作戦”のご利用は計画的に・・・。

2010年12月11日

失敗という経験から得る”自立”

教育とは「子どもを助ける」ことではありません。
子どもが「自立できる」ようにしていくことです。
助けなければ、子どもは失敗するという経験をします。

子どもに失敗させたくないという親心から、
親は自分の失敗した経験と情報をすべて子どもに与えようとします。

しかし伝わるのは言葉の情報だけで、体験までは伝わらないのが実情です。
本人が身を持って体験しないとダメなのです。


たとえば自転車の乗り方を覚えるにも口での説明だけでは、
乗れるようにはなりません。何度も転んで、痛い思いをして乗れるようになるのです。

本当に子どものためを思うなら、完全には助けない事が肝要です。

転ぶことで、小さなケガをさせながら大きなケガをしないコツを教える。
ここが大事です。


テストでも同じです。

定期テストで失敗をしても、
そこから、自分にとって大事な時に失敗しない術を身につけていけばいいのです。
入試という本番に向けて・・・。

2010年12月3日

受けて立ちます。

子どもは成長しようとする時、必ず目の前にいる人とぶつかります。
避けては通れない壁にぶつかるようなものです。

大人は子どもがぶつかって来たときに、逃げてはいけません。
なぜなら、子どもがそこで何も学べなくなってしまうからです。

子どもとぶつかるには膨大なエネルギーを使うし、
嫌な思いや怖い思いをするかも知れません。
また間違ったことを教えて、失敗したくないという理由で、
つい逃げてしまいたいということがあるかも知れません。
しかし、教育は間違うことから始まります。
毎日が試行錯誤の連続です。


子どもが成長しようとして、ぶつかってきたのなら、
それをきっかけに、こちらも成長するために、
素直に、失敗を恐れず子どもにぶつかっていけばいいのです。
ぶつかることで、子どもは本気を学び、大人も子どもの本気を学びます。

教育はぶつかり合いです。
いい話をして説得してあげることも大切ですが、
きれいごとを並べるだけでは人を教育していく事はできません。

受験の時期近くなると、特に痛感します。

子どもはぶつかり合いを求めてきます。
精神的な成長をして大人になろうとして・・・。



こちらも、子どもの乗り越える壁となるべく
受けて立ちます・・・。

2010年11月26日

~信じてあげること~


子どもは大人が見ていないところで成長していきます。
「うちの子たちはなかなか成長しないなぁ~。」と、思うのは

ずっと見続けているからです。
(久しぶりに会った親戚の子や他所の子を見て、
すご~く成長したなぁ~と、感じたことありますよね?)


じっと見続けていると、成長を感じにくくなりますし

逆に成長が遅いと感じ、つい余計なことを言ってしまったり・・・。
 

特に身近な子たちと比べたりしてしまったり・・・。
「△△の○○ちゃんは、できるのに、なぜできないの?」

こんな言葉をつい言ってしまいがちです。


実際、他の子どもたちに比して、能力差があるわけではありません。

成長のスピードに個体差があるだけなのです。
子どもの成長には必ず波があります。速くなったり、遅くなったり。
こんな時は、子どもを信じてあげることです。
子どもは、信じられていると思うことで、自信を持ちます。
いくら言葉で「自信を持て」と言ってもダメです。

常に「できるんだ。」と信じて見守ってあげることです。

ずっと信じて温かく見守っていれば、必ず伝わります・・・。必ず・・・。

以心伝心。

 

子どもが失敗しそうな時に、口出しした方が楽な時が多々あります。
しかし、そこでも、グッとこらえなければなりません。
 

人は誰でも間違いや失敗の中から覚えていかなければならないことがあるからです。
間違える手前で「ダメダメ、そうじゃない。」と言われたら、
いつも手助けが必要なってしまい、

いざ、自分だけでしければならないことでも
手助けを必要としてしまうからです。

目の前で間違えるとわかっていても、じっと我慢して、
一度間違えさせてでも、その子自身の力で覚えさせることが大切です。
”失敗は成功の母”とあるように何度失敗しても
成功するまでチャレンジする強い精神力を養えるように・・・。


※様々な心の葛藤、置かれている環境の制約や期限などあって、
いつでもとはいかなくても
「できるだけ信じて見守りましょう!」と自分に言い聞かせています。




















2010年11月20日

褒め上手は、子どもを伸ばす必須アイテム


人前で、自分の子をホメる事は、
謙遜を重んじてきた日本人の感覚からすると、
高慢に思われるかも知れません。

が、自分と子ども2人きりの時にほめて、人前でけなしたり叱ったりすると
子供のプライドはひどく傷つけられます。

褒め方の下手な人は、人前で褒めずに
みんなの前で叱ってしまいます。  
 
大人でもそうですが、子どもにとって
叱られる事自体は別にたいした事でなくても、
ひとの前で叱られる事ほど辛くて悲しいものはありません。
 
人間は一対一で叱られる事には、あまり抵抗感はありませんが、
第三者の前で叱られると「恥ずかしい、憎い」など、辱めを受けたという気持ちが残ります。
子供の繊細な気持ちも考えずに、見せしめのためにみんなの前で叱る事は、この最たる例です。
 
反対に人前で褒められると
「恥ずかしさ」はあるのですが、”照れ”のようないい恥ずかしさで、
嫌な気はせず、心の奥底ではかなり”うれしい”はずです。
さらに、子どもは一度褒められたことをよく覚えていて、
次も同じように”褒められたい”から、ますます頑張ります。
 
このように考えると、褒め方一つで
子どもたちのもっている力を、ぐーんと伸ばすことができます。
 
 
だから、いつも子どもを褒めようとする姿勢でいようと心掛けています。
 
ピンポイントで子どもが「うれしい~」という気持ちになる褒め方ができるように・・・。
そして、自然に子どもたちの”いいところ”に目がいくように。


 
 

2010年11月12日

苦手克服を考えたとき

子どもの苦手意識を取り除く方法として、


親や指導者が「苦手である」と決め付けないことです
ここが最も重要です。
本人はもとより、周りが決めつけてしまっては
せっかく伸びるモノも伸びなくなってしまいますからね・・・。


次に、「小さな成功の積み重ね」を体感させることです。
「小さな成功の積み重ね」とは

算数・数学ならば、単元を細~かく分けていき
得意なところか、必ずできるというところまで戻り、
過去に間違えて苦手意識が芽生えてしまった箇所を発見し、
苦手だという意識を取り除き、一歩一歩ゆっくりと、
自分で”できた”と実感するまで続けることです。

そうすれば自信が育まれ、
結果として実力(成績・学力)が表に出てきます。
学習との向き合い方やアプローチの仕方で、
人によっても異なりますが、他へもいい影響が出てきます。

このような流れに乗った場合、
「努力」というよりも「楽しむ」意味合いが強くなり、
積極的な状態がどんどん波及し
学習を取り巻く親子関係や友人関係などにも影響し、
学習環境そのものが”より良く”なります。

学習における「小さな成功の積み重ね」ですが、
これは大人、社会人においても、共通して言えることです。


子どもたちに、義務教育の学習を通して伝えられることは、
決して高い得点を取るという表面的な意味合いだけのものではありません。